高大連携講座

お盆明けの8月17日、金沢大学角間キャンパスにおいて、高大連携講座の人文学類心理学コースの講座をはじめて担当する機会を得ました。滋賀県立虎姫高校の生徒の皆さん38名を対象に、「科学としての心理学」をテーマに3コマの講義をおこないました。大学では高校と違って自分自身で考えることが重要であることから、高校生の皆さんにも自分で考えてもらうように工夫して講義を準備しました。

1コマ目は、「心理学についてどのくらい知っていますか?」というテーマで講義を進めました。事前学習の課題として私が用意した7つの質問に対して、高校生の皆さんにあらかじめ調べていただき、その成果をパワーポイントを用いてプレゼンテーションしてもらいました。いまどきの高校生はパワポも使いこなせるのですね。どのグループも、インターネットで調べた情報をきちんとまとめて報告できていました。自分たちで考えて出した結論について、講義の中で私が説明することによって、心理学が科学であることを実感してもらえたのではないかと思います。

2コマ目は、認知心理学の実験を体験するというテーマで、ストループ効果の実験をおこないました。二人ペアになって、実験者、実験参加者の両方を経験してもらいました。ストループ効果を実際に体験した後、なぜこのような現象が起こるのか、各自で考えてもらい、何人かの生徒さんに発表してもらいました。心理学用語は知らなくても、日常生活で経験していることをふまえてそのメカニズムを説明しようとしていた生徒さんが多かったです。力のある高校生たちだなあと感心しました。

3コマ目は、臨床心理学の実験を体験するというテーマで、ポジティブ心理学や感情心理学の実験を紹介し、フレドリクソンの理論のデモをおこなってみました。ここでは、むやみに臨床心理士を目指してほしくないという願いを込めて、あえてカウンセリングのような臨床的なものは取り上げず、科学としての心理学を認識できるような応用実験を紹介することにしました。

講義後の感想を拝見すると、おおむね好評だったようでほっとしました。特に、自分でストループ効果を実際に体験したことは強く印象に残ったようです。3コマ連続して講義を担当するのははじめての経験だったので、さすがに疲れましたが、「金沢大学に入ったらまた荒木先生の講義を受けたい」という感想に救われました。虎姫高校の皆さん、貴重な機会をありがとうございました。

 

 

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