8月末にまとまった休暇をとってから久しぶりに出勤すると、たくさん届いていた郵便物の中に「健康心理学研究」があるのを発見しました。もしかして私の論文が載っているかも、とドキドキしながらページをめくっていくと、ありました! 久々の(恥ずかしながら数年ぶりの)論文掲載です。はじめていただいた科研費でおこなった研究で、第一子育児休業明けの復職初年度の年度末に、唾液中アミラーゼという生理的指標をはじめて用いて、約100名の学生さんにご協力いただいてすべて一人で実験をし、何度もリジェクトされながらも粘り強く投稿し続けた、という非常に思い入れの強い研究です。長期に渡る査読者とのやりとりも大変でしたが、振り返ってみるととても勉強になった貴重な機会でした。しかし、論文にまとめていないデータはまだまだたくさん手元にあります。頑張って論文の形にせねばという思いを新たにしました。非常につたない研究でお恥ずかしいですが、お目通しいただければ幸いです。
荒木友希子 2012 学習性無力感パラダイムを用いた防衛的悲観主義に関する実験的検討, 健康心理学研究, 25, 104-113.