「ビューティフル・マインド」と「べてるの家」

今日のポジティブ心理学の講義では,北海道の施設「べてるの家」をとりあげた報道番組の動画を視聴しました。前回・前々回は「ビューティフル・マインド」という映画を2回に分けて見ました。この映画は,主人公が統合失調症を発症しつつも妻や友人に支えられながら生活し,ノーベル賞を受賞するというストーリーです。こちらの意図としては,ポジティブ心理学で取り上げられているような人間の強さやレジリエンスについて考えてもらえたらと思っていたのですが,感想を読むとそれだけではなく,統合失調症って怖いという印象が強かったことがわかりました。そのため,精神障害は特別なことではないということを理解してもらうため,実際の患者さんの様子をみてもらい,映画で受けた印象を払拭してもらいたい,というねらいがありました。

今日の感想を読むと,映画の印象が変わったという声が多く,ほっとしました。今回は映画を講義で見ることのメリット・デメリットを教員として学びましたが,感想を書いてもらわなかったらこのことには分からなかったので,面倒でも毎回感想を書いてもらうことは必要だと感じました。

その後,本来の講義内容に戻り,幸福感とGDPの国際比較研究を紹介し,幸せとは何かについて考えてもらいました。クイズ形式?で各自回答を書いてもらいつつ進めましたが,案外このスタイルは好評だったようです。一方で,私語がうるさくてじゃまだったという感想もありました。教養の講義なので,興味のない学生さんも中にはいるのでしょうね。教養の講義ははじめてなので,いろいろと試行錯誤しながら進めていく感じです。

来週は都合により休講です。講義の終わりにそのことを告げると喜びの声があがっていました。最近は昔ほど休講がなくなりましたね。私が城内で教養を取っていた頃はしょっちゅう休講があったものです。時代は変わりますね。受講生の皆さん,来週は各自で有意義な時間をお過ごし下さいませ。

ポジティブ心理学 講義2回目

共通教育の「ポジティブ心理学」の講義2回目をおこないました。今日は,従来の心理学が心の働きのネガティブな部分に注目して発展してきたことを説明しました。アルバート坊やの恐怖条件づけ,知能検査の開発の経緯,戦争神経症,PTSD,ロボトミー手術,などなど,本当にネガティブな話ばかりが続いてしまい,嫌な不快な気分にさせてしまったかもしれませんね。沈んだ気分を変えて講義を終わらせたかったので,最後に「五体不満足」の著者である乙武さんの動画を視聴しました(ototake・mp4)。5月6日に仙台市でおこなわれたプロ野球始球式の様子です。音が出なかったというトラブルがありましたが,出席カードの感想を拝見すると,ポジティブ心理学が重要視している人間の強さを感じてくれた学生さんが多かったことが分かり,ほっとしました。次回からやっとポジティブ心理学に入ります。今日がネガティブだった分,余計ポジティブ心理学への期待を高めてしまったようです。学生さんのご期待に添えるように,ポジティブ心理学を体感してもらえるように,次回の講義を頑張ります。

演習2回目

先週,連休の合間に2回目の演習がありました。今年からはじめて「コミュニケーション・カード」なるものを導入してみました。毎回,学生さんの感想を知ることができますし,出欠確認にもなります。この日はアセスメントの信頼性と妥当性に関する内容でしたが,2年生にはちょっと難しかったことがカードから分かりました。臨床心理学の演習というよりは,調査法のようでしたが・・・次回からは,2年生も理解できるように工夫しないといけないですね。

あまり受け身の授業にはしたくないと思って,ちょっとしたグループワークをおこなってみました。テキストに掲載されていた「ベースボールの審判」の写真と信頼性との関係について,4・5人ごとに議論してもらい,200字以内で発表してもらいました。自分の言葉で表現しようと考える時間がこれだけあれば,信頼性に関する知識も定着するのではないかと期待します。今後もこのようなワークを取り入れた授業にしたいと思います。

教養

 昨日,教養(共通教育)の講義「ポジティブ心理学」1回目が無事終わりました。先週のガイダンスでは200人ほどだったのが,追加で220人ほどになりました。これだけ多くの人の前に立つと,なんだかエネルギーを吸い取られるような気がします。

 ガイダンスでのアンケートから,心理学について学んだことがない人が多いことが分かったため,1回目の講義は「心理学となにか」について説明することで,ポジティブ心理学が生まれるに到った経緯を理解してもらおうと考えました。また,分かりやすく,実践的な講義を期待されていることも分かったため,今回はデモンストレーションを二つ用意しました。一つ目は,院生時代に専門学校で心理学の授業をおこなったときに考えたものです。心理学はカウンセリングだと思っている学生さんにとっては,目から鱗のようだったようで,好評でした。二つ目は,ステレオタイプ的認知の有名な問題「ドクタースミス」です。講義後に提出してもらった感想を読むと,「無意識に先入観を持っていることがよくわかった」という感想が多く,実際に体験して学ぶことは大切だと改めて思いました。簡単にデモンストレーションできるものってなかなか思いつかなくて難しいのですが,やはり必要だと改めて感じました。また何か体験できるものを探して次回以降取り入れていこうと思います。

演習

2011年度前期の演習がはじまりました。
異常心理学のテキストの講読です。
Kring,A.M., Davison,G.C., Neale,J.M., & Johnson,S.L. (2009). Abnormal Psychology 11th Edition. John Wiley & Sons; New York.

2009年度後期に第一章。異常心理学の歴史について2年生とゆっくり学びました。異常・正常とは何かについて,NHK教育テレビの番組をみながらディスカッションしたこともありました。

2010年度後期に第二章。異常心理学における4つのアプローチについて2年生17名・3年生1名・研究生2名と一緒に学びました。子どもの事故でお休みが続き,学生さんには大変申し訳なかったです。今日3年生に,昨年度に学んだアプローチっていくつあったっけ?と聞いて,自分が覚えていませんでした・・・・神経,遺伝子,行動,精神力動の4つでしたね。先生,しっかりして下さいよお。

そして,2011年度前期に第三章。診断とアセスメントについてこれから学びます。昨年度の演習に参加していた3年生が17名,フレッシュな2年生が7名,の合計24名です。3年生の和訳の提出期限は月末。次回は5月6日。何か面白い教材があればいいなあと考えています。一緒に頑張って勉強しましょう!