卒業式

昨日、卒業式がありました。心理学研究室から、4年生18名、修士3名が巣立ちました。学部生・院生・教員というそれぞれの立場で、金沢大学から卒業していく先輩・同級生・後輩を見送り続けてもう20年近くになります。以前は、毎年毎年仲間が去っていってしまうのがとても寂しくて、でも自分だけは同じ研究室にずっと居続けていて、そういう思いがとても強く、3月はいつも憂鬱で苦手でした。でも子どもができてからは、旅立っていく若者たちを違う目で見ることができるようになりました。卒業生たちの、これからはじまる新しい人生には、まだ分からない新しい可能性がたくさんあることをとても嬉しく感じます。そして、皆さんがそれぞれ選んだ道で、時には困難なことにぶつかることがあるだろうけれど、自分の力を信じて、困難を乗り越え、人生を切り開いてほしいと、心から暖かい気持ちで送り出せるようになりました。一緒に同じ時間を過ごした人たちがいなくなる寂しさはやっぱりありますが、一緒に学んだ才能豊かな学生さんたちが社会へ旅立つことの喜びはとても大きいです。卒業、おめでとう!

石川県精神保健福祉協会シンポジウム

テーマ:「子どもの豊かな育ちのために」
【日時】平成24年2月11日(土)13:30~15:30
【会場】石川県こころの健康センター 2階 研修室
  (〒920-8201 金沢市鞍月東2丁目6番地)
【対象】どなたでも,無料でご参加いただけます

【プログラム】
1.「この子に吃音があるかもしれないと感じた時,どのように対応すればよいか」
    小林 宏明(金沢大学 学校教育学類)
2.「子どもに障害があることがわかった親をどのように支援すればよいか 」
 -新生児聴覚スクリーニング検査で発見された聴覚障害乳児と保護者の支援から-
    武居 渡(金沢大学 学校教育学類)
3.「生活世界での行動を通して内面世界を形成する教育と大人(教師・親)の役割 」
 -アスペルガー障害児との5年間の関わりから得られたこと-
    杉江 哲治(石川県立ろう学校)・吉川 一義(金沢大学 学校教育学類)

司会:荒木 友希子(金沢大学 人文学類・子どものこころの発達研究センター)

 目の前にいる子どもに何らかの問題を感じたとき,われわれはその子にどのように関わればよいのでしょうか。子どもの育ちには,保護者だけではなく,保育士,幼稚園教諭,学校教員といった多種多様な専門職の方々も大きく関わっています。また,近年では,専門職員と保護者との連携,専門職員相互の連携など,さまざまな試みもおこなわれつつあります。このシンポジウムでは,特別支援教育を専門にする先生方から,「子どもが豊かに育つために,われわれはどのようなことができるのか」という問題について,分かりやすくお話いただきます。特別支援を受ける子どもだけではなく,通常学級に通う子どもの育ちに関わる方々にとっても,大変有意義なお話であると思われます。皆様,どうぞ奮ってご参加ください。

シンポジウムのチラシ平成24年2月11日pdf