3.聴覚障害・人工内耳・障害受容

私には二人の子どもがいます。下の子は聴覚障害を持って生まれました。原因は不明です。私はこれまで聴覚障害者と関わったことがなく,ろう学校や手話につい ての知識もまったくありませんでした。障害を持って生まれた子を養育するという経験を通じて,私はたくさんの人々から支援を受け,たくさんのことを学ぶこ とができました。そしてこれからも学び続けていくのだと思います。親として,心理学に携わる者として,臨床心理士として,私にできることはなんだろうか。 障害に関する心理学研究をこれからの私のライフワークにしていこうと考え,少しずつ取り組み始めています。

主な論文

  • 荒木友希子 2010 幼児期に人工内耳手術を受けた聴覚障害児の自己肯定感 日本発達心理学会第21回大会発表論文集, 5
  • 荒木友希子 2012      通常学級からろう学校へ進学する聴覚障害児のアイデンティティ 日本発達心理学会第23回大会発表論文集, 444.
  • 荒木友希子 2013   人工内耳の両耳装用とろう学校進学を決断した母親の心理  日本発達心理学会第24回大会発表論文集,224.
  • 荒木友希子・平澤辰憲 2013 ストループ課題による聴覚障害者の認知コントロールの検討 日本心理学会第77回大会発表論文集,676.
  • 荒木友希子 2014   インテグレーション教育と特別支援教育を経験した聴覚障害者の進路選択 日本発達心理学会第24回大会発表論文集, 651.
  • 荒木友希子 2014 障害のある子が育つということ ー幼児期に人工内耳埋め込み手術を施行した聴覚障害児の事例から考えるー 子育て研究, 4, 20-31.